WORK

FLUXがグローブに求めるのはルックスと快適性です。

ミトンは保温性に優れている他、デザインできる面積が大きいために色やグラフィックを大胆に使うことができます。また生地の面積が大きいので表地の素材感そのものがアピールに繋がるという特徴を備えています。そして何よりもシルエットがかわいい。こうしたことからFLUXではミトンタイプに力を入れています。

「WORK(ワーク)」はその名の通り、ワークグローブのデザインエッセンスを採り入れたグローブです。

軽く暖かく、使いやすい。さらに主張しすぎないシンプルなデザインで、どんなコーディネイトにもさり気なく加えることができる。

表には使うほど手に馴染む山羊革を使用。革は強さとしなやかさに富んでいる上に、手入れの仕方によっては実用上十分な防水性も発揮します。こうした機能性を活かしながらも、表側と裏側を使い分けることで独特の風合いをデザインに取り込みました。

甲側の表地は山羊革のバックスキンを使用。素材感に富んだルックに、FLUXのロゴをレイアウトした。

またインサートにはボアフリースを使って抜群の肌触りを実現。さらに耐水圧10000mmの「DRI VENT®(ドライベント)」を採用することで、使用中の浸水もカット。「DRI VENT®」は8000g/㎡/24hという透湿性も備えており、グローブ内の湿気を外気に放出してドライな使い心地を確保します。

さりげない外観ながら、防水透湿素材で濡れをカットし、湿気を放出。

さらにポリエステル綿を保温材として使うことで、万一グローブが濡れてしまっても保温性が低下することを防いでいます。これによって春先のみぞれ混じりの日にも指先が冷えない、温かな付け心地を目指しました。加えて直接肌が接する裏地にはマイクロシープボアをレイアウト。抜群の肌触りの良さと快適な装着感を実現しています。

もしかするとミトンに馴染みがない人は、細かい操作がしにくいと言うかもしれません。が、FLUXのバックル類は特別に細やかな操作は求めませんから、ミトンでも十分に操作可能です。ブーツもバインディングも手掛けるFLUXだからこそ、滑る際にどんな操作が必要になり、どんなグローブが適しているのかを正確に見極めることができました。

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PHOTO&WRITE:林 拓郎

スノーボードやアウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。
滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。